鼻の病気

鼻の病気

アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)

毎年2月の1〜2週目から杉花粉が飛散し始めます。また夏や秋にも花粉は存在します。季節を問わない通年性もあります。気になる症状がありましたらお気軽にご相談下さい。
当院では皮下注射、レーザー治療も行っております。
 

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副鼻腔炎(蓄膿症)について

鼻の副鼻腔という場所に炎症が起きる疾患です。風邪症状が出て1週間ほどが経過してから、風邪に続いて副鼻腔に細菌感染が起こり、発症します。膿のような鼻汁が出ることがあります。

 

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嗅覚障害

嗅覚障害とは、鼻がつまっているわけでもないのに、鼻が利かなくなる疾患です。匂いは鼻の奥にある「嗅粘膜」に“におい物質”が付着し、それが嗅神経を刺激して大脳へと伝わります。この経路のどこかに障害が生じれば、人は匂いを感じなくなります。

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鼻中隔彎曲症について

鼻中隔(びちゅうかく)が大きく曲がっているために、いつも鼻がつまってしまって口呼吸やいびき、匂いがわからない、などの症状がある場合を鼻中隔彎曲症と言います。頭痛や肩こり、注意力の減退、鼻血などの症状が出ることもあります。

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アレルギー性鼻炎(花粉症)について

国民病の観を呈しているアレルギー性鼻炎は、食生活や住環境の変化、大気汚染などを引き金に突然発症することがあります。治療を始める前には、アレルギーの原因を特定してそれらを回避することや、薬物療法を行います。当院では内服、鼻スプレー、皮下注射を用いても症状がひどい場合は、炭酸ガスレーザー手術を行っています。

レーザー治療を受けられる方に

炭酸ガスレーザーとは?

炭酸ガスレーザーのレーザー光は水によく吸収される性質があり、鼻腔内の粘膜を非常に浅く焼灼(0.05mm程度)することができます。そのため、他の手術方法に比べて組織へのダメージ(侵襲)が少なく、安全です。このレーザー手術は、外来通院で行えます。

レーザー治療の手術方法は?

炭酸ガスレーザー手術は、アレルギー反応を起こす下鼻甲介の粘膜部分にレーザーを照射することによってアレルギー反応を抑制し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを抑える方法です。レーザー照射は症状に応じ、何回かに分けて行います。手術は、鼻腔内に表面麻酔薬を含ませたガーゼを15~20分挿入して麻酔を行った後、レーザーを照射します。手術は10分程度で終了します。

レーザー治療中の痛みは?

術中・術後の出血や痛みは、ほとんどありません。

レーザー治療の術後は?

術後は、そのままご帰宅になれます当日は強く鼻をかむと、多少鼻汁に血が混じることがありますが、特に問題はありません。また、多少シクシク感やくしゃみが出ることがありますが、心配ありません。2~3日して粘調な分泌物が出て(フィブリン様)、その後から鼻の通りは安定します。処置後に通院する必要はありません。


 副作用 

特に副作用はありません。しばらくの間(6ヶ月程度)効いていますが、少しずつ粘膜が元の状態に回復するにしたがって多少症状が戻る場合があります。何回当てても問題はありません。

 適応 

薬を服用したくない方(妊娠中も可能)、花粉シーズンの予防、鼻閉が長く続く方

 時期 

花粉症状が強いと、刺激を誘発してしまうので、当てられません。12月~2月10日頃までにレーザーを当てることをお勧めしています。

 費用 

当院でのアレルギー性鼻炎(花粉症)のレーザー治療は保険適用になります。
※レーザー治療に関する詳しい内容・方法等についてお知りになりたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

副鼻腔炎(蓄膿症)について

鼻の副鼻腔という場所に炎症が起きる疾患です。風邪症状が出て1週間ほどが経過してから、風邪に続いて副鼻腔に細菌感染が起こり、発症します。膿のような鼻汁が出ることがあります。頬や目の奥の痛み、発熱、頭痛、頭重感などを伴うことがあります。症状が進むと、極めて稀ではありますが、目や脳まで侵されることもあります。これが急性副鼻腔炎という疾患の一般的な流れです(アレルギー性鼻炎、虫歯、真菌などが原因になることもあり、原因に応じて治療方針はそれぞれ変わってきます)。この急性副鼻腔炎が治らずに慢性化した病態を慢性副鼻腔炎と言います。がんこな鼻づまり(鼻閉)をきたし、一般には「蓄膿症」と称されます。

副鼻腔炎の症状

症状としては、鼻水が絶えず出てきてよく鼻をかむ、常に鼻がつまっていて口で呼吸する、いびきをかく、匂いがわからない、頭痛がする、などがあります。

副鼻腔炎の治療

治療には、薬物療法ほか、抗生剤の入ったネブライザー(吸入器)などを使った処置、また排膿洗浄などが行われます。排膿洗浄とは、副鼻腔に溜まった膿を排出し、副鼻腔を洗浄することです。特殊な針を用いて直接上顎洞から膿を吸引した後、生理食塩水などで洗浄することもあります。こうした治療をしても治らないようなら、手術を検討することもあります。かつては副鼻腔炎の手術と言えば、口の粘膜を切ったり、顔面骨を削ったりという痛くて辛い手術というイメージが強かったものですが、現在の主流は痛みや出血の少ない内視鏡手術であり、しかもそのほとんどは全身麻酔下に行われます。術後の腫れが少なく、治療成績も良好です。

 

嗅覚障害について

嗅覚障害とは、鼻がつまっているわけでもないのに、鼻が利かなくなる疾患です。匂いは鼻の奥にある「嗅粘膜」に“におい物質”が付着し、それが嗅神経を刺激して大脳へと伝わります。この経路のどこかに障害が生じれば、人は匂いを感じなくなります。

嗅覚障害の原因と治療

嗅覚障害は原因によって、呼吸性、嗅粘膜性、混合性、中枢性の4つに分類されます。

呼吸性は、匂いの分子が嗅粘膜というセンサーまで届かない状態で、原因となっている鼻づまりやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが解消すれば、嗅覚はすぐに戻ります。嗅粘膜性は風邪のウイルスなどによって嗅粘膜、つまり匂いのセンサーそのものに障害が生じている状態です。薬物で治療しますが、回復しないケースも見られます。混合性は、呼吸性と嗅粘膜性が同時に起こった場合です。中枢性は頭部外傷などによる神経損傷が原因であり、現在のところは有効な治療法は見つかっていません。また、嗅覚障害の原因として多いのが慢性副鼻腔炎(蓄膿症)で、全体の40%くらいを占めていると言われます。

慢性副鼻腔炎では呼吸性の障害が多いため、鼻の手術を行って換気が良くなれば、匂いの感覚も改善します。炎症やウイルスによって嗅粘膜に障害が生じたと考えられる場合、治療としては神経を活性化させるためのステロイド剤の点鼻やビタミン剤の内服がメインになります。回復するかどうかについては、個人差が大きくなります。どのような原因であっても、そのままにしておくと回復が困難になりますので、早めに耳鼻咽喉科を受診なさるよう、お勧めします。

鼻中隔彎曲症について

鼻中隔(びちゅうかく)が大きく曲がっているために、いつも鼻がつまってしまって口呼吸やいびき、匂いがわからない、などの症状がある場合を鼻中隔彎曲症と言います。頭痛や肩こり、注意力の減退、鼻血などの症状が出ることもあります。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)が合併すると、そうした症状はさらに強くなりがちです。鼻中隔がなぜ曲がるかの原因についてですが、鼻中隔は軟骨の板と、骨の板とでできています。顔の発育とともに鼻も発育しますが、骨の板よりも軟骨の板のほうが発育は盛んなので、この差によって彎曲が生じてきます(打撲等の外傷によって起こることもあります)。

この発育は思春期までが盛んです。軽い鼻中隔彎曲なら赤ちゃんにも見られますが、年齢とともにその率は上昇します。児童では70%、成人では90%と言われるように、ほとんどの人が、多かれ少なかれ曲がっているのです。したがって、鼻中隔が少し曲がっているだけで、鼻の症状がほとんど無いようならば、病気とは見なされません。

鼻中隔矯正手術について

鼻づまりなどの症状がひどいケースでは、鼻中隔矯正手術を行います。鼻中隔矯正手術では、曲がっている鼻中隔の軟骨・骨を取り除き、まっすぐに矯正します。手術は全身麻酔下に行い、通常は約1週間の入院を要します。なお、手術時期については注意が必要です。と言いますのも、鼻中隔は思春期までは盛んに発育しますので、思春期以前に手術を受けると、この発育が不十分となって鼻の変形を招く懸念があるのです。そのため、手術は鼻の発達が完了する17~18歳以降に行うのが好ましいと考えられます。